「Be honest」
現役最後のブログを書くと考えると話したいことがあふれ出してきます
本ブログのねらいは以下の通りです。
・大学ラクロスに身を置いたことによる自分の変化をとらえる
・未来のraptorsに向けて
・あとがき
です。
少々長くなるかもしれませんがお付き合いください。
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・ラクロス部という環境における自身の変化
そもそもなぜ僕が大学に入ってまでラクロスというスポーツをしようと思ったのか。
あまり人には話してこなかった内容のものなので気になれば見てください
1つ目の理由が、高校時代の後悔である。
僕の母校サッカー部は推薦もなければ、ただの進学校で、文武両道を謳うものの部活動は勉強の二の次みたいな風潮があった。
中学までのサッカーに満足していた自分にとって、ぬるま湯のような環境なんだろうなと想像して入部の日を迎え、入部希望者が集まる教室に行くと同期が40人近くいた。
さらに10人以上は県や地区選抜に選ばれるような上手い選手たちばかりだった。
その時、自分は「このチームなら本気で勝てる」と思ったのは今でも覚えている。
月日は流れ、2年の秋になると主将に就任した。
この個性的なメンバーを束ねて強豪市立を倒すにはどうすればよいかずっと考えていた。
結果、選手権予選はある程度順調に勝ち進むものの、サッカー推薦のある私立にpk戦の末負けた。
負けた時に、なんであの時こんな練習しなったのだろう、なんでもっと本気でサッカーに向き合わなかったのだろう。なんでチームメイトにもっと本気で向き合わなかったのだろう。
というように、
自分の中でなんでばかりが浮かんできた。
このなんでの後悔が大学になっても部活動をさせようとなった原動力である。
2つ目は可能性に賭けてみたかったからである。
当たり前のようにサッカーをしていた時からどこかで限界を自分で決めそれ以上の努力をできていない自分に気づいていた。
増してや、プロになれないことなんてとっくのとうに気づいていた。
だからこそ大学生活の4年間で何か新しいものを始め、どこまで高みを目指せるのか試してみたかった。
事実入部した当時は関東3部のチームであったが、今は一部昇格も手の届く範囲のチームにまで成長した。
そして上記の理由でラクロスを続ける中で様々な変化が自分に起きた。
一番の変化はタイトル「Be Honest」にある通り
「素直になれた」こと。
そしてこれは変わることができたからこそ分かったのだが「素直になる」ことはとても難しいことであるとも実感できた。
自分は弱い人間だから、何かうまくいかないことがあると、それを他人や環境のせいにして消化し、あたかも自分は悪くない、自分に非はないと自身を正当化する。
新鮮な気持ちで0からラクロスをスタートしたのに、くだらないプライドが邪魔して自分に悪影響をもたらしていた。
大した努力もしてないくせに自分が上手くいかないのは周りが悪いからといったように。
そんな気持ちでラクロスをしていたころは楽しいはずもなく、モチベーションも上がらなかったし、チームの害だったことは間違いない。
2,3年から今現在にかけて、特にきっかけがあったわけではないが、新しい価値観や、様々な出会いがあったことで、徐々に素直になることができるようになった。
自分のミスは自分のミスだと認めてしっかり謝ること。
味方とのプレーが合わなかったときに、まずは原因は自分になかったか考えられるようになったこと。
みんなからしたら簡単かもしれないけど自分からしたら大きな進歩だった。
自分のミスを認められたことで今までは無駄なプライドがシャットアウトしていた指示や要求が聞こえるようになった。
すると、今まであわなかったプレーが合うようになり、味方の考えが手に取るようにわかるようになった。
僕はその時ようやく「ラクロス楽しい」と初めて実感できた。
ラクロスで得られる喜びは点を決めた時だけではないことに気づけた。
弱さを認めたからこそ、ここまで成長できた。
素直になることで、自分の実力のなさに気づけた
素直になることで、自分の長所と短所に気づけた
素直になることで、周りの声を聴けるようになった。
素直になることで、周りからの評価も変わった。
素直になることで、自分はまだまだうまくなれると知った。
そして
素直になることで、ラクロスが楽しくて楽しくて仕方なくなった。
新型コロナウイルスの影響で部活動ができなかった数か月間、
自身を客観的に評価して長所を伸ばし短所を改善するために試行錯誤する時間は十分にあった。
けがをしないための体つくり、基礎技術の向上、アジリティの向上、増量、食生活の見直しなど。
事実再開後は人生最高のキレを手に入れた感覚がある。
そして部活ができない期間だからこそ、自分がチームに与えられる価値を考えるようになれた。
部活をしていたら気づけないことにもたくさん気づけた。
みんなに会えない日々でラクロスや部員たちへの愛を再認識できた。
だが現状に満足は1ミリもしていない。
自分はまだまだ成長できる。
最後の年のリーグ戦が出られないことはとても悔しかったのは事実である。
しかし
この悔しさを発揮する場所が社会人ラクロスなのかビジネスマンとしてなのかは自分の中で整理はできていないが、
いつか必ずトッププレーヤーになる。
その思いは今も全く変わらない。
そこに成長する可能性がある限りしっかり地に足をつけて歩んでいきたい。
Be Honest 素直であれ
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あとがき
入部する前は自分が横浜国立大学男子ラクロス部をこんなに好きになれるとは思っていなかった。
本来僕はチームの勝敗より個人の出来しか考えてなかった人間である
けれども気づけば、夏の暑い日も、冬の寒い日も、みんなと一緒に練習するのを本気で楽しみにして何度もグラウンドに足を運んだ。
それはこれまで多くの時間を過ごした仲間のおかげである。
一人だったらこんなにシュー練や壁当て筋トレはできなかった。
自分が活躍して喜んでくれる人がいることを考えたら妥協することなんて浮かびもしなかった。
一人でするラクロスも他大に混ざってするラクロスも、自分にとっては何の意味もなくて
「横国ラクロス部でするラクロスが好き」ということにようやく気付けた。
また、
期待を込めて今の2.3年生には厳しく当たることがあったかもしれない。
それでもいつも自分のことを慕ってくれてラクロスについてたくさん話して一緒にビデオ反省して、ご飯食べに行って。
自分が厳しくいった後には、誰かが毎回慰めてくれたからこそ、部員に本気で向き合うことができた。
ここまで成長できたのは間違いなくraptorsのみんなのおかげです。
ありがとう
この恩はこれから少しずつでも返して行こうか。
来年再来年のリーグ戦が今から楽しみだなあ